休憩室の面積は一人当たりどれくらい?理想のレイアウトと限られたスペースの活用術

「新しいオフィスを計画しているが、休憩室にどれくらいの広さを割くべきか判断がつかない」
「他のスペースを優先した結果、休憩室が狭すぎて誰も使ってくれない」
経営者の方や総務担当者の皆様にとって、オフィスの面積配分は非常に頭を悩ませる問題です。特に休憩室は、直接利益を生まない「非生産的な場所」と捉えられがちで、後回しにされてしまうことも少なくありません。
しかし、休憩室の一人当たり面積を適切に保ち、質の高い休息環境を提供することは、従業員のメンタルヘルス向上や離職率の低下、ひいては午後の生産性向上に直結する戦略的な投資です。
この記事では、理想的な休憩室の面積目安から、限られたスペースを最大限に活用するレイアウトのコツ、そして省スペースで最高の休息を実現する最新のソリューションまでを詳しく解説します。
職場の休憩室については以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてお読みくださいね。
目次
休憩室の一人当たり面積の目安
オフィス設計において休憩室の広さを検討する際、画一的な正解があるわけではありません。必要な面積は、従業員の働き方や、その場所で「どのような過ごし方をさせたいか」という企業の意向によって大きく変動します。
一般的には、執務スペースとのバランスを考慮しつつ、利用者が周囲との心理的な距離を保ち、圧迫感なくリラックスできる程度の広さを確保することが推奨されます。リフレッシュを目的とした標準的な休憩スペースの場合、一人当たり約2㎡前後を確保することが、快適性を維持することができる傾向があります。
この面積は、一人が椅子に座り、パーソナルスペースを保ちながら周囲と適度な距離感でリラックスできる広さを想定したものです。
ただし、全従業員数に対してこの面積を算出する必要はありません。重要なのは「同時に何人がその場所を利用するか」という最大同時利用人数を予測することです。
例えば、昼食の時間を交代制にしている職場であれば、一度に利用する人数を全社員の3分の1程度と想定し、その人数に一人当たりの目安面積を掛け合わせることで、無駄のない、かつ窮屈さを感じさせない適切な広さを導き出すことができます。
参考 オフィスの一人当たり面積は?レイアウトのポイントも解説|コラム|TOPPAN expace
【規模別】オフィス休憩スペースのレイアウト例

休憩室に割ける面積や求められる機能は、企業の成長フェーズや従業員数によって大きく異なります。ここでは、代表的な2つの規模を例に、限られたスペースを最大限に活かすためのレイアウト戦略を解説します。
人員規模60人〜100人の場合(中堅・ベンチャー企業)
この規模の企業では、オフィス全体の専有面積が限られていることが多く、休憩室を「休憩のためだけの場所」として独立させるのは効率的ではない場合があります。
そのため、時間帯や目的に応じて空間の役割を柔軟に変えられる多機能型(ハイブリッド型)のレイアウトが推奨されます。
例えば、窓際などの明るいエリアに一人用のカウンター席を配置し、中央部には移動が容易な小型のテーブルと椅子を組み合わせるようなスタイルです。ランチタイムや打ち合わせでは中央に移動できるなど、自席を離れて気分転換することができるような仕組みになっています。
このように、一つの空間に複数の役割を持たせることで、実質的な一人当たりの面積以上の利便性を従業員に提供することが可能になります。
人員規模500人〜1,000人の場合(大規模オフィス)
利用人数が非常に多い大規模オフィスにおいては、一つの大きな空間に全員を集約しようとすると、かえって混雑や騒音によるストレスが生じやすくなります。そのため、機能や目的ごとにエリアを分散させるレイアウトが効果を発揮します。
例えば、全社員の交流を促す大規模なカフェテリア機能を持つ「メインラウンジ」とは別に、作業エリアの各所に小さなリフレッシュコーナーを点在させる手法です。
大規模組織ならではの多様な個人の好みに合わせ、賑やかに過ごしたい時と一人で深く集中して休みたい時のどちらにも対応できる選択肢を用意することが、組織全体の生産性維持に繋がります。
使われる休憩室をつくる3つのポイント
面積が基準を満たしていても、設計に配慮がなければ「使われない休憩室」になってしまいます。満足度を高めるための3つの重要ポイントを押さえましょう。
- 利用人数に見合った設備を配置する
- 空間の目的を明確にする
- 動線設計を意識する
1、利用人数に見合った設備を配置する
計算上の面積が十分であっても、そこに詰め込む家具のサイズや数が不適切であれば快適性は損なわれます。
例えば、一人当たりの面積を削ってまで座席数を増やしすぎると、隣の人との距離が近くなり、心理的にリラックスできなくなります。パーソナルスペースを意識し、椅子の間隔や通路幅を十分に確保した上で、適切なサイズのテーブルを配置することが重要です。
2、空間の目的を明確にする
「自由にリラックスしてください」という曖昧な提示ではなく、インテリアによって空間の役割を明示しましょう。
例えば、照明を明るくし木目調の家具を置いたエリアは「談笑の場」、照明を落とし、視線を遮る高い背もたれの椅子を置いたエリアは「一人で深く休む場」といった具合です。目的が明確であれば、従業員は自分の状態に合わせて場所を選べるようになり、空間内でのマナートラブルも自然と減少します。
3、動線設計を意識する
休憩室の位置も成功を左右します。執務エリアのど真ん中に休憩室があれば、休憩中に仕事の会話が耳に入り、気持ちが休まりません。
一方で、遠すぎると移動が面倒で利用率が下がります。理想的なのは、執務エリアから数歩離れた少し景色が変わる場所です。
また、入り口からコーヒーサーバー、ゴミ箱、座席へと流れる動線がスムーズであれば、人の滞留を防ぎ、限られた面積でも混雑を感じにくくさせることができます。
十分な面積を確保できない場合のレイアウトのコツ

休憩室は物理的な広さを変えられなくても、工夫次第で快適性は向上します。
スペースの兼用(マルチタスク・エリア)
大型モニターやホワイトボードを設置し、ミーティングルームと休憩室を兼用させます。ただし、会議が長引いて休憩が取れないといった本末転倒な事態を防ぐため、ランチタイムは会議予約を禁止するなどの運用ルールとのセット運用が不可欠です。
可変性のある家具の導入
キャスター付きのテーブルやスタッキング可能な椅子を選び、状況に応じてレイアウトを自由に変更できるようにします。朝礼やイベント時には広い空間を作り、通常時はプライバシーを保てる小ブースを作るなど、面積に「時間軸での可変性」を持たせることで、数値以上の広さを感じさせることができます。
デッドスペースの徹底活用
廊下の突き当たり、窓際の数メートルの隙間、柱の裏側など、こうしたオフィス内の使いにくい場所こそ、実はリフレッシュに最適です。一人用のハイカウンターや奥行きの浅いソファを置くだけで、周囲の目を気にせず休める「おひとり席」が完成します。こうした小さな拠点を点在させることで、中央の休憩室の混雑を緩和できます。
狭い空間でも理想的な休息環境を構築する「giraffenap(ジラフナップ)」

既存の休憩室を大幅に改装するのはコストも時間もかかります。そこで、現在のオフィス環境をそのままに、特定のスポットだけを「究極の静寂エリア」に変えるのが、仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」です。
小型の公衆電話ほどのサイズで、理想的な姿勢・環境下で仮眠を取ることができます。
ジラフナップの中は遮音性に優れているほか、適度な暗さを保つ設計です。

また、どこにも力が入らない4点保持の姿勢で眠れるように開発しており、立ったままでも理想的な眠りにつけます。
ベッドを置く部屋を作る必要がない上に、眠気が訪れた際に気軽に仮眠を取れる環境を構築できるため、従業員の健康増進やパフォーマンス向上が期待できます。
製品の詳細や導入に関するお問い合わせについては、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの職場に最適な仮眠環境をご提案いたします。
まとめ
休憩室の一人当たり面積を検討することは、単なるスペース配分の問題ではなく、「従業員がいかに効率的に回復し、最高のパフォーマンスを発揮できるか」という経営課題そのものです。
一人当たりの面積の確保が難しい場合はゾーニングの工夫やマルチタスク化、そしてgiraffenapのような省スペースでも快適に過ごすことのできる設備の導入によって、質を落とさずに環境を整えることは十分に可能です。
今のオフィスの休憩室を見直してみませんか?そこに従業員が最も必要としている「静寂」と「回復」の場所を作ることができるかもしれません。まずは現状の利用人数の把握と、スペースの有効活用に向けた一歩を踏み出してみましょう。

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