おしゃれで機能的な休憩室のデザイン術!社員が喜ぶ空間作りの法則

オフィスの休憩室を新しくしようと考えたとき、単に「おしゃれなカフェのような内装にしたい」という見た目の希望だけで進めてしまうと、意外な落とし穴にはまってしまうことがあります。
休憩室は単に従業員が食事を摂るだけの場所ではなく、日々の仕事の疲れを癒やし、午後の活力へと繋げるための大切な充電スポットです。
そのためには、デザイン性と実用性をいかに両立させるかが、担当者の腕の見せ所になります。センスだけに頼るのではなく、人の心理や行動に基づいた空間作りのルールを知ることで、社員が本当に喜ぶ、そして長く愛される休憩室が完成します。
本記事では、オフィス環境を劇的に変えるデザインのコツを詳しくお伝えしていきます。
目次
オフィスの休憩室にデザインの工夫が必要な理由

休憩室にデザインの工夫を凝らすべき理由は、そこが単なる「空きスペース」ではなく、社員のパフォーマンスを左右する戦略的な場所だからです。デザインによって仕事と休息の境界線をはっきりさせることで、組織にポジティブな変化をもたらします。
仕事モードを切り替えて脳をリセットする
私たちが仕事をしているとき、脳は常に緊張し、多くの情報を処理するためにフル回転しています。この「仕事モード」を解除するためには、視覚的な情報を思い切って変えることが最も効果的です。
パソコンの画面や書類が並ぶデスク周りは、どうしても「やらなければならないこと」を連想させますが、休憩室に一歩入ったときに、それらとは無縁の柔らかな色彩や自然の要素が目に入れば、脳は自然とスイッチを切り替える準備を始めます。
例えば、執務室が清潔感のある白を基調としているなら、休憩室にはあえて深みのある木目や、心を引き落ち着かせる深い緑を取り入れてみましょう。こうした色のコントラストが、脳に対して「今は休んでいい時間だよ」という強力なサインとして機能します。
また、照明のデザインも切り替えには欠かせない要素です。事務作業に適した青白い光から、カフェのような温かい電球色の光に変えるだけで、人間の自律神経はリラックスを司る副交感神経が優位になりやすくなります。
仕事中はどうしても視野が狭くなりがちですが、ゆったりとしたソファに深く腰掛け、遠くの景色を見たり観葉植物を眺めたりすることで、脳内の情報が整理され、再び集中するためのエネルギーが蓄えられていきます。
長く働ける職場づくりへの効果
今の時代、優秀な社員に長く自社で活躍してもらうためには、給与や待遇だけでなく「この会社で過ごす時間がどれだけ快適か」という視点が欠かせません。その中でも休憩室は、会社が社員のことをどれだけ一人の人間として大切に考えているかが最も色濃く反映される場所です。
細部まで配慮された美しい休憩室がある職場では、社員は「自分の健康やリフレッシュのために、会社がこれだけの場所を用意してくれた」という実感を持ちます。この実感は、会社に対する愛着や信頼を深める大きな要因となります。
また、採用活動においてもデザインの力は絶大です。オフィス見学に訪れた求職者が、社員同士が笑顔でくつろいでいる素敵な休憩スペースを目にすれば、「自分もここで働いてみたい」と直感的に思うはずです。求人票の文字情報だけでは伝えきれない会社の文化や温かさを、デザインという共通言語で伝えることができるのです。
リラックスできる休憩室を作るための3つの法則

社員が心からリフレッシュできる空間を作るには、感覚に頼るのではなく、人の心理や行動に合わせた「休まるためのルール」を取り入れるのが近道です。ここでは、特に効果の高い3つの法則を具体的に解説します。
1、色の力で気持ちをコントロールする
休憩室のデザインを考える上で、まず真っ先に検討したいのが色の選択です。私たちは無意識のうちに、目に入る色から大きな心理的影響を受けています。例えば、執務エリアが白や明るいグレーで統一されている場合、脳は常に「覚醒状態」にあります。これを休憩時間に合わせてリラックスさせるには、安心感や落ち着きを与える色を意識的に配置することが重要になります。
特におすすめなのは、アースカラーと呼ばれるベージュ、ブラウン、そして穏やかなグリーンです。
これらの色は、木や土、植物といった自然界にある色のため、人間にとって本能的に安心感を抱きやすいという特徴があります。壁の一面だけを落ち着いたグリーンに変えたり、木目調のテーブルを選んだりするだけで、空間のトードはぐっと和らぎます。
また、パソコン作業で目を酷使する現代のオフィスワーカーにとって、青や緑などの寒色系は、視覚的な疲れを癒やし、高ぶった神経を鎮める効果も期待できます。
2、おしゃべりを楽しむ場所と静かに休む場所を分ける
休憩室のデザインでよくある失敗の一つが、一つの大きな部屋にすべての機能を詰め込み、結果として「誰もが気を遣って休めない場所」になってしまうことです。社員の休憩スタイルは人それぞれです。同僚とおしゃべりをしてストレスを発散したい人もいれば、一人で静かに本を読んだりスマホを見たりして過ごしたい人もいます。
そのため、おしゃべりを楽しむ場所と静かに休む場所を分けることが重要になってきます。
具体的には、入り口付近には明るい照明と大きなテーブルを配置して会話を促すエリアにし、部屋の奥まった場所には一人掛けの椅子や、外を向いたカウンター席を設けて静かに過ごすエリアにするといった工夫です。
ここで大切なのは、壁を作って完全に仕切ってしまうのではなく、家具の配置や視線のコントロールによって「空気感」を変えることです。例えば、背の高い観葉植物などを間に置くだけでも、座った時の視線が遮られ、適度なプライバシーが確保されます。
また、床の素材を変えるのも効果的です。会話エリアは掃除のしやすいフローリングにし、リラックスエリアは足音が響きにくいカーペットにするなど、視覚と聴覚の両面からエリアを分けることで、社員は自分のその時の気分に合わせた場所を自由に選べるようになります。
3、植物や自然の力を借りて心を落ち着かせる方法
人間には本能的に「自然と触れ合いたい」という欲求があり、これをオフィスデザインに取り入れる手法は、ストレス軽減に非常に大きな効果をもたらします。
無機質なコンクリートやプラスチックに囲まれたオフィスの中に、少しでも緑があるだけで、空間に潤いが生まれ、社員の表情も柔らかくなります。観葉植物を置くことは、単におしゃれに見えるだけでなく、実際に空気を清浄にし、適切な湿度を保つという実利的なメリットもあります。
もし本格的な植物を育てるのが難しい場合は、壁面の一部を緑化したり、大きな窓際に椅子を配置して外の景色が見えるようにしたりするだけでも十分です。
また、家具の素材に本物の木を取り入れることも有効です。木の香りはリラックス効果を高め、その手触りは金属やガラスにはない温もりを肌に伝えてくれます。五感を通じて自然を感じられる環境は、脳の緊張を優しく解きほぐし、短い休憩時間であっても「しっかり休めた」という深い充足感をもたらしてくれます。
目的で選べる休憩室のデザイン案4選
休憩室をどのようなデザインにするか迷ったときは、社員に「その場所でどんなふうに過ごしてほしいか」をまず考えてみましょう。ここでは、多くのオフィスで導入しやすい4つの代表的なデザイン案を具体的に紹介します。
1、自然に会話が生まれるカフェ風のデザイン

オフィスの中に、まるでお気に入りのカフェに来たような空間があれば、社員同士のコミュニケーションは驚くほど自然に活発になります。
このデザインのポイントは、少し高めのカウンターテーブルとハイチェアを主役として配置することです。座っている人と通りかかる人の目線の高さが近くなるため、わざわざ会議を設定しなくても「ちょっといいですか?」といった気軽な雑談が生まれやすくなります。
全体を木目調やレンガ調の壁紙でまとめ、少し落とした電球色のペンダントライトを吊るせば、そこはもう仕事場であることを忘れさせるリラックス空間に早変わりします。部署の垣根を超えた交流を増やしたい企業や、クリエイティブなアイデアが飛び交う活気ある雰囲気を求める職場にぴったりのデザインです。
また、窓際にカウンター席を作ることで、一人で景色を眺めながらコーヒーを飲むといった、カフェならではの贅沢な過ごし方も提供でき、幅広い層に喜ばれるはずです。
2、自宅のように靴を脱いでくつろげるデザイン

床の一部を小上がりにしてカーペットや畳を敷き、靴を脱いで上がるリビングのようなスタイルです。私たちは靴を脱ぐという行為だけで、心理的に大きな解放感を得ることができます。柔らかなソファやビーズクッションを置き、足を伸ばして座ったり、時には少し横になったりできる環境は、デスクワークで凝り固まった身体をほぐすのに最も効果的です。
自宅のリビングのような安心感のあるデザインは、社員同士の距離を縮めるだけでなく、極度の緊張から解放されることでメンタルヘルスを健やかに保つ役割も果たします。
3、一人で静かに集中して休めるデザイン

おしゃべりよりも「一人で静かに過ごしたい」というニーズは、想像以上に多いものです。これを叶えるのが、図書室のような落ち着きを持った、個の時間を大切にするデザインです。
具体的には、壁に向かったカウンター席や、周囲の視線を遮る背もたれの高いソファを多めに配置します。スマホをいじったり本を読んだり、あるいは15分だけ目を閉じたりと、自分の世界に没頭できる場所があることは、内向的なリフレッシュを好む社員にとってこの上ない救いになります。
4、仕事と休憩をスムーズに切り替えるデザイン

限られたスペースを最大限に活用したいなら、用途に合わせて柔軟にレイアウトを変えられる効率重視のデザインがおすすめです。キャスター付きのテーブルや、積み重ねができる椅子を選ぶことで、ランチタイムは大勢で囲む大きな食卓として使い、それ以外の時間は一人用の作業デスクや、少人数での打ち合わせスペースとして無駄なく活用できます。
このデザインの成功の鍵は、家具の「軽快さ」と「多機能さ」です。重厚な家具ではなく、サッと動かして空間を仕切れるようなパーティションやホワイトボードを活用することで、その時々の社員のニーズに合わせた場所を即座に作り出すことが可能になります。
休憩時間の快適さを確保しつつ、業務効率も落としたくないベンチャー企業や、省スペースを追求したいオフィスにとって、この柔軟な切り替えができるデザインは非常に現実的で賢い選択肢となります。
失敗しやすいデザインの落とし穴
おしゃれな休憩室を目指して多額の投資をしても、実際には社員にあまり使われないという悲しい結果になることがあります。ここでは、計画段階で見落としがちな、デザインの失敗を避けるための注意点をまとめました。
見た目重視で使い心地が悪い空間
デザイナーズ家具や最新のインテリアは確かに目を引きますが、休憩室の主役はあくまで「休む人」であることを忘れてはいけません。
例えば、見た目は非常にスタイリッシュでも、座面が硬すぎてお尻が痛くなる椅子や、沈み込みすぎて立ち上がるのが大変なソファは、本当の意味での休息には繋がりません。
また、おしゃれさを追求するあまり照明を暗くしすぎると、お弁当の中身がよく見えなかったり、本を読もうとしても目が疲れたりといった不満が出る原因になります。
デザインを選ぶ際は、必ず「そこで過ごす人の動作」をシミュレーションすることが大切です。椅子であれば15分以上座っても疲れないか、テーブルは食事がしやすい高さか、といった実用面を最優先に考えましょう。
手入れの手間を考えていない家具選び
新設したばかりの時はピカピカでも、数ヶ月経つと汚れが目立ち、不衛生な印象を与えてしまう休憩室も少なくありません。特に不特定多数の社員が毎日食事をする場所では、飲み物のシミや食べこぼしは必ず発生します。
真っ白な布張りのソファなどは、一見清潔感があって素敵ですが、一度汚れが染み込んでしまうと落とすのが大変で、かえって空間の質を下げてしまいます。
休憩室の家具を選ぶなら、撥水加工が施された素材や、サッと拭き掃除ができるフェイクレザー、あるいは汚れが目立ちにくい落ち着いた色味や模様が入った生地を選ぶのが正解です。
また、床材についても同様で、食べこぼしが想定されるエリアには、汚れが入り込みにくいフロアタイルを選ぶなどの工夫が必要です。デザインを検討する段階で「誰が、どのように掃除をして、美しさを保つのか」という運用面までを考慮に入れておくことで、いつまでも社員が気持ちよく過ごせる、本当の意味で質の高い休憩室を維持できるようになります。
狭いオフィスでもデザインと機能を両立させるアイデア
広いスペースを確保できないからといって、おしゃれで機能的な休憩室を諦めるのはまだ早いです。限られた面積であればこそ、工夫を凝らすことで、大部屋にはない特別感を演出することができます。
使い道を限定しない家具の活用
面積が限られているなら、一つの家具に二つ以上の役割を持たせる「多機能性」に注目してみましょう。例えば、本棚や収納棚をただの壁際に置くのではなく、あえて部屋の真ん中に配置して、空間を区切るパーティションとして活用します。
また、窓際に設置するカウンターテーブルも、少し奥行きを広めに持たせるだけで、お昼はランチテーブル、午後は集中して資料を作るソロワークスペース、夕方はちょっとした社内イベントのドリンクカウンターと、時間帯によって表情を変えることができます。
壁や隙間を活かして自分だけの場所を作る
オフィスを見渡すと、柱の横や廊下の突き当たり、壁際などに意外と使われていない隙間が見つかるはずです。こうしたデッドスペースこそ、実はリラックスできる特等席に変えることができます。壁に向かって座るカウンター席を設ければ、通路を確保しながらプライベートな空間を作れますし、視線が壁に向くことで、狭い場所でも不思議と周囲が気にならなくなります。
壁面に明るい色のアートを飾ったり、ミラー(鏡)を設置して奥行きを感じさせたりするデザインテクニックを使えば、視覚的な閉塞感を解消することも可能です。狭いことを「不便」と捉えるのではなく、むしろ「囲まれているからこそ落ち着ける」という心理的なメリットを活かすデザインを意識してみましょう。
個室で実現する究極の休息

既存の休憩室を大幅に改装するのはコストも時間もかかります。そこで、現在のオフィス環境をそのままに、特定のスポットだけを「究極の静寂エリア」に変えるのが、仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」です。
小型の公衆電話ほどのサイズで、理想的な姿勢・環境下で仮眠を取ることができます。
ジラフナップの中は遮音性に優れているほか、適度な暗さを保つ設計です。

また、どこにも力が入らない4点保持の姿勢で眠れるように開発しており、立ったままでも理想的な眠りにつけます。
ベッドを置く部屋を作る必要がない上に、眠気が訪れた際に気軽に仮眠を取れる環境を構築できるため、従業員の健康増進やパフォーマンス向上が期待できます。
製品の詳細や導入に関するお問い合わせについては、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの職場に最適な仮眠環境をご提案いたします。
まとめ
オフィスの休憩室デザインを考えることは、そこで働く社員の「明日への活力」をデザインすることと同じです。色彩心理を活かした空間作りや、メンテナンス性への配慮など、今回ご紹介した法則や案を一つずつ形にしていくことで、社員が心から喜び、誇りに思える休憩室が必ず完成します。
たとえ予算やスペースに限りがあっても、工夫次第で魅力的な空間は作れます。そして、より深い休息やプライバシーを追求するなら、最新の個室設備の導入という選択肢も非常に有効です。まずは社員の声に耳を傾け、自社にとっての「理想の休み方」をイメージすることから始めてみてください。社員の笑顔が増える素敵な休憩室は、会社全体をよりポジティブで生産的な場所へと変えてくれるはずです。

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