夜勤で仮眠を取るべき4つの理由を解説!休憩時間との違いって?
「夜勤の時間が長いから仮眠を取りたい」
「夜勤は休憩と仮眠どちらの時間を確保するべき?」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ドライバーや看護師などの拘束時間が長い仕事は、休憩時間とあわせて仮眠時間を設けるのが好ましいです。
しかし、夜勤中の仮眠時間は確保してよいのか迷ってしまう方も少なくありません。
今回は、夜勤中の仮眠時間は設けるべきなのか、取った方が良い理由や寝れない方が知っておきたい睡眠の質を高める方法についてご紹介します。
夜勤が多い方や仮眠時間の確保を検討している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
「Sleep Well While Standing 〜 立ったまま最高の休息を」
個々のパフォーマンスアップには「睡眠」が特に重要であり、仮眠なら手軽に取り入れることができるのではと、これまで世界に存在しなかった「立ち寝」に着目し、2023年8月立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」を製品開発。
目次
夜勤中の仮眠時間は設けるべき?定義や休憩時間との違い
まずは、夜勤中の仮眠時間を設けるべきなのか、定義や休憩時間との違いについてご紹介します。
どのような違いがあるか気になっている方は、参考にしてみてくださいね。
仮眠時間の定義
仮眠時間とは、仮眠室などを利用して睡眠を取ることが認められていますが、緊急事態などの一定の事態が発生した際に、直ちに対応することが義務付けられている時間です。
会社によって定義が多少異なり、実作業に当たっていない点から仮眠時間を休憩時間扱いする企業もあります。
仮眠時間と休憩時間の違い
仮眠時間と休憩時間の違いは、法律による位置付けです。
休憩時間の場合は、労働基準法により、労働時間が6時間を超える場合は45分、8時間を超える場合は60分の休憩時間を労働者に与えなければならないと定められています。(※)
一方、仮眠時間の場合は、労働基準法では取得を定められていません。そのため、前述でも触れたように、仮眠時間を設けている企業もあれば、休憩時間に含んでいる企業もあります。
ただし、休憩時間の場合は、労働から離れることが前提で、仮眠室や休憩室などの場所の指定などはできません。
仮眠時間の場合は、緊急時でもすぐに対応できる状態で居る必要があるため、長い仮眠ではなく、短い睡眠をこまめに取るのが理想的と言えるでしょう。
(※参照:「労働基準法」厚生労働省)
夜勤時に仮眠を取るべき4つの理由
夜勤時に仮眠を取った方が良い理由は、以下の4つです。
- 疲労回復と眠気の解消
- 生体リズム維持
- パフォーマンスの向上
- トラブル回避につながる
それぞれの理由を把握しておくと、なぜ夜勤時に仮眠を取るべきかわかりますよ。
ドライバーや看護師などの夜勤帯で働くことが多い方は、ぜひチェックしてみてください。
疲労回復と眠気の解消
仮眠を取ると、疲労回復や眠気の解消効果が期待できます。たとえば、長時間運転している場合は、常に集中している状態で、疲労が蓄積しやすいです。
また、ナースコールの対応や緊急時の対応など、作業量や緊急性が高い場合も疲労が溜まります。
しかし、仮眠を行なうことにより、脳や体を一時的に休められるため、疲労回復につながりやすいです。
さらに、仮眠を行なうことで眠気を解消でき、注意力が散漫になってしまう状態を防げます。
生体リズム維持
生体リズムの維持ができる点も夜勤時の仮眠を取ることを進める理由の一つです。人間は生体リズムが12時間の周期を中心に作られています。
たとえば、前日の昼12時に睡眠を取った場合は、夜中の0時にかけて眠気が訪れやすいです。
しかし、夜勤中だからという理由で仮眠を取らずに仕事を続けてしまうと、生体リズムが崩れてしまい、体内時計が乱れたり、食欲不振や高血糖などの生活習慣病を引き起こす原因につながります。
仮眠を取ると生体リズムが崩れにくく体調を整えやすいため、夜勤時も仮眠時間の確保がおすすめです。
(※参照:「ウルトラディアンリズムの研究」厚生労働省)
パフォーマンスの向上
夜勤時の仮眠は、パフォーマンスの向上にも繋がります。
仮眠を取らず長時間働いている場合、眠気がある状態で働くため、パフォーマンスが上がりにくいです。
実際に日本医療・病院管理学会が行った二交代制勤務に関するアンケート調査を看護師に行ったところ、次のような結果が出ています。
【ニ交代制勤務のデメリット】
デメリット | 12時間夜勤 | 16時間夜勤 |
---|---|---|
勤務拘束時間が長い | 39.3% | 43.6% |
身体・精神の負担が大きい | 22.1% | 22.3% |
疲れる・疲れが取れない | 16.4% | 17.0% |
忙しいと休み・仮眠が取れない | 12.1% | 12.0% |
集中力・緊張感が続かない | 5.7% | 8.1% |
(参照:日本医療・病院管理学会誌)
12時間夜勤者と16時間夜勤者では、二交代制勤務のデメリットに大きな違いはありませんでした。
しかし、デメリットの中でも集中・緊張感が続かないと回答している方は、12時間夜勤者と比べて16時間夜勤者が多い結果となっています。
仮眠を取ると気持ちをリセットできるだけでなく、再度集中力・緊張感がある状態で仕事に挑めるため、パフォーマンスが向上しやすいです。
トラブル回避につながる
夜勤者は仮眠を取ることで、トラブル回避を行いやすいです。
仮眠を取らずに仕事を続けていると、集中力が切れてくるため、注意が散漫になってしまうケースが少なくありません。
注意力がない状態で仕事をしてしまい、大きなミスにつながる場合もあります。
仮眠を行なうことで集中力が切れない状態で働き続けられるため、トラブルを回避しやすいです。
下記の記事は、仮眠の効果について詳しく解説しています。仮眠の効果について気になる方は、本記事とあわせて確認してみてください。
夜勤中の仮眠の最適な時間は?
看護職の夜勤の場合、仮眠に最適な時間は、2時間(※1)です。
眠りに入るまでの時間から覚醒に向けた時間までの睡眠サイクルは、1サイクルあたり120分といわれています。
2時間の睡眠は、浅い眠りのレム睡眠を避けられるため、医療安全上も望ましいと考えられています。
また、同じ120分の仮眠でも90分間と30分間の分割仮眠では、こまめに分けたほうが良いことが広島大学の研究結果でわかりました。
仮眠を1回にまとめた単相性仮眠条件よりも、分割仮眠条件のほうが、早期の眠気を抑えて疲労感の低減効果に優れていることが確認されています。(※2)
さまざまな研究で短い睡眠時間でも効果が得られると明らかになっているため、パフォーマンスを向上させたい方は、仮眠の取得がおすすめです。
夜勤中の仮眠で寝れない人も多い!その理由とは?
夜勤中の仮眠はおすすめですが、寝たくても眠れない方も多いです。夜勤中の仮眠で寝られない方の理由は、次の2つがあげられます。
- 仮眠専用スペースを設けていないため
- 仮眠の取り方をわかっていないため
それぞれどのような理由から寝られないか、解説していきます。
仮眠専用スペースを設けていないため
夜勤中の仮眠で寝られない理由では、仮眠専用スペースを設けられいないためという理由があげられます。
仮眠を取るときは、周りの環境が重要で、専用スペースが設置されていない場合は寝付きにくいです。
たとえば、休憩室と仮眠室が一緒になっている場合は、仮眠を取りたくても休憩中の方の会話や生活音が気になってしまい、眠れなくなってしまうケースも少なくありません。
また、仮眠時は光を遮断する必要があるため、専用スペースがない場合は、眠りにつきにくいです。
日本看護協会が発表している仮眠環境の整備現状は、次のとおりです。
仮眠環境の整備 | 回答割合 |
---|---|
仮眠専用個室が必要数ある | 13.6% |
仮眠専用個室はあるが必要数はない | 6.5% |
仮眠専用スペースがある | 22.8% |
仮眠専用スペースはないが、横になれる場所がある | 44.2% |
仮眠できるスペース場所はない | 6.3% |
無回答 | 6.6% |
(※参照:日本看護協会)
仮眠専用個室が必要数あると回答している割合は、約1割です。仮眠専用スペースがある企業を含めると、約4割しかありません。
また、仮眠場所を設けている場合でも、ナースステーションなどの作業をしている場所から遠く、わざわざ行くのが億劫だと感じて利用していない方もいます。
仮眠環境が十分に整っていない理由から、仮眠ができないという悩みを抱えている方も多いです。
仮眠の取り方をわかっていないため
夜勤中に寝られない方の理由として、仮眠の取り方がわからないという方もいます。
たとえば、体や首に負担がかかった状態で仮眠を取ってしまうと、疲労は回復せず、蓄積してしまう可能性があります。
また、眠りにつきたくても時間がかかってしまい、仮眠時間が短くなってしまいやすいです。
下記の記事では、仮眠の正しい取り方・コツについて紹介しています。効率良く仮眠を取るために、本記事とあわせて参考にしてみてください。
仮眠の質を高める方法
ここからは、夜勤中の仮眠の質を高める方法を3つご紹介します。睡眠の質を高められると、疲労回復や眠気が解消されやすいです。
それぞれの方法について具体的な方法を解説します。
リラックスできる環境下で仮眠を取る
仮眠の質を高めたい場合は、リラックスできる環境下で仮眠を取るようにしましょう。
たとえば、仮眠を取る際には、光を遮断し、心地よい雑音がある環境下で睡眠を行なうのが好ましいです。
静かすぎてしまうと、周りの音に敏感になってしまい、眠りにつけない場合があります。
また、光がある状態で仮眠をとっても、睡眠の質が低下しやすいです。リラックスできる環境下で仮眠を取るようにしましょう。
深夜に摂る食事はなるべく控える
睡眠の質を高めたい場合は、深夜の食事をなるべく控えましょう。
深夜に食事を取ってしまうと、普段の生活と異なるタイミングから、代謝異常や肥満・胃腸障害などのリスクが高まります。(※参照:日本看護協会)
深夜の食事を避けるように、なるべく食事の時間を調整しましょう。
食事は仮眠の3時間以上前に行う
食事は、仮眠の3時間以上前に行なうことも睡眠の質を高める重要なポイントです。
仮眠をとる時の負担を下げるために、消化の良いものを選びましょう。
反対に油っこい食べ物や刺激の強い食べ物、カロリーの高い食事を避けるのがおすすめです。
食事の時間や内容を意識すると、体に負担がないため、睡眠の質を高められます。
夜勤中も効率良く仮眠を取ってパフォーマンスを高めよう!
夜勤の仮眠は、パフォーマンスを向上できるだけでなく、生体リズムの維持やトラブル回避などを行えます。
効率良く仕事を行えるため、仮眠をとれるタイミングがある方は、こまめに行いましょう。
近年では、仮眠時の効果を高める、立ったまま寝る仮眠ボックスも登場しています。
気になる方は、ぜひ仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」もチェックしてみてください。
立ったまま寝る仮眠ボックス「giraffenap(ジラフナップ)」
「giraffenap(ジラフナップ)」は、広葉樹合板株式会社が開発した立ったまま寝られる仮眠ボックスです。
立った姿勢で寝られるように開発されており、周りの騒音を遮断しながら適度な暗さを保ってくれます。
オフィスの一角でも理想的な仮眠を取れるため、夜勤で働く方にもおすすめです。
製品の詳細や導入に関するお問い合わせはいつでも受け付けているので、気になる方はぜひ資料をご請求ください。